ハンドミキサーを買い替えたら
年末、日本で購入し、もう十数年使い込んでいたハンドミキサーが、火花を噴いて壊れた。本体とコードの根元部分が切れかかっていて、だましだまし使っていたから、ついに来たか、という感じではある。高級品ではない。2000円しないくらいだったと思う。だから、十分働いてくれたと思う。
年末年始にかけて、いろいろと料理をする時期。パーティ気分でデザートもほしいところ。年が明けると、次々と家族の誕生日がやってくるので、やっぱり新しいハンドミキサーは買わねばならない。
さて、困ったときのウォルマートにやってきた。とりあえず、何でも売ってるからね。
調理家電コーナーで、ハンドミキサーがずらりと並ぶ。それぞれ、5段階、8段階、9段階のスピード調節可能と特徴をうたってる。ケース付き。保証が長い。付属品取り換えでブレンダーにもなる。などなど。もちろん値段もピンキリだ。
ハンドミキサーに高性能は求めていない。回って、撹拌してくれればいいのだ。
一番安いのでいい。と思ったら10ドルだった。
10ドルよ?10ドル!
その隣からは12ドル、18ドル、38、68、78・・・と続く。
ハンドミキサーって、そんなに高いものではないの知ってるけど、10ドルで買えるものだった?最近の価格事情は知らないからなぁ。逆に心配になってきたけど、迷いだすときりがないので、そいつを我が家に迎えることに。
スピード調節は5段階。ケース付きが良かったけど、ケースはついてない。でも、泡だて器部分をくっつけられる付属品がついていて、収納しやすい工夫がなされている。10ドルなのにやるな。
さて、ケーキを作ってみよう。まずは、「卵と砂糖をのの字が書けるくらいになるまで泡立てる」だ。卵を白身と黄身に分けないで泡立てる共立てってやつは苦手とすることろだ。
ややっ、スピード1なのにすでに今まで使ってたやつの高速と同じくらいだ!なんて力強い・・・ちょっと怖い(;´∀`)。
試しにスピード段階を上げてみる。スピード5になるころには、もうこの世のものとは思えない速さで、怖い、壊れそう。このスピードにビビッてハンドミキサーを傾けたり持ち上げようものなら、飛び散った卵で台所は大惨事になること請け合い。しかしながら、卵はいつもの半分以下の時間で、いつも以上のふわふわになった。
いつもなら、「低速でキメを整える」ところが、スピード1でも高速並みなので、手動で行うも、卵液はのの字だけじゃなく、サインもできそうな勢いだ。小麦粉を入れても、バターを入れても、卵の泡は消えない。やるな10ドル。
いつもはケーキがちゃんと膨らむかどうか心配しながらオーブンを覗くのだけど、今日のは明らかにいつもと違う。間違いない、という気持ちしかしない。
焼き上がりは素晴らしくふくらんだスポンジができた。いつもはあまり膨らまないので2段が精いっぱいなんだけど、今日のは3段くらいいけそう。わーい。
これはなにか、今までの私が単に泡立て不足だったということだったのか?まあいいか、10ドルだけど十分な働きに感謝してるよ。
さーて、イチゴと生クリーム買ってこよっと。