GO WEST

4年の海外生活を経て夏に帰国。毎日のこと、気ままな雑記 

楽ではないよ、駐在生活って

あれは金曜日。オットは会社の日本人メンバーと久〜々の飲み会だった。日本にいるころもそうだったけど、飲み会の日だけは堂々と定時で上がれる摩訶不思議よ。それはさておき。飲み会が終わり、お迎えお願いコールがきて迎えに行くとオット、何やら駐車場で電話中。もうこれ、嫌な予感しかないでしょう。車に乗り込んだオット、これから会社に行くという。やっぱり、今からかぁ。10時半だよ。
会社はうちから車で50分ほどの場所。アルコールも入ってることだし、私が送っていくことに。

こういうこと、たまにある。寝入った頃にかかってくる電話。大概、工場でのトラブルだ。オットは電話口で状況を聞いたり、操作を指示したりする。が、結局再出社するハメになる。そしてすぐに帰って来ることもあれば、朝まで戻らないことも、夜になっても帰ってこないこともある。以前に頻繁に深夜呼び出しが続いたことがあって、どうにか夜勤担当者にトラブルの回避方法などを伝授する事はできないのかと聞いてみたけど…出来ないぽい。オットが言うには、昼間には起こらないトラブルがなぜか夜間に出るし、労働者たちは覚えようとしないとか、せっかく仕事を教えても使える頃には辞めてしまうとか。

駐在員と言っても会社も職種も様々なので、皆が皆、同じ意見とは限らないので、上記の事柄はオットの会社の場合。
だけども日本人駐在員からよく聞くのは、アメリカ人と仕事をするより、自分でやった方がずっと早い、ということ。
仕事の能力云々ではなく、仕事に対する考え方がどうも日本人と違ってて、一緒に仕事をするといろいろと摩擦が生じるようなのだ。もちろん言葉の壁もあるだろう。たまに、アメリカ人は仕事しない、と憤然としている人もいるけど、アメリカ人だってすごく働き者だと思うよ。一緒に働いているわけじゃないからわからないけど、たぶん力の入れ具合の方向が違っているんだと思う。

そんなオットは、深夜に帰ってきて、また次の朝出かけていって、たまに早く帰ってきたと思ったら深夜に呼び出され、の繰り返しで、いつも難しい顔して、ため息ばかり。オットは休みの日があるだけましだけど、中には休み返上で働いている人もいる。ある時は日本人同僚の無断欠勤が続き、連絡が取れない、ちょっと疲れている風だったから心配だとか、おいおい、その会社大丈夫なのかい、と思うこともある。

そんなオット達を見てると、一日時間があって、ESL行ったり、友達とランチに行ったり、スーパーでうろうろしたり、の自分の生活に罪悪感を感じてしまう。いくら無駄使いではなくても、自分の服や化粧品、歯の検査で引っかかって治療なんてことでも、自分のためにお金を使うのに非常に抵抗がある。そして日常の子供の活動の送迎や、学校行事、学校のボランティア類、家事炊事、つきまとういつ帰国辞令が来るか分からない不安。まあね、そんなこと、ため息ばかりでストレス抱えてるオットに比べればなんてことない。専業主婦なんだし、日々の雑事、子供の世話は文句言わずにこなすべきじゃない?・・・と言われれば確かにそうなんだけど、これがときどき無性に息苦しい。

アメリカ生活、楽しいよ。でも毎日心のどこかにもやもやした不安な部分がいつも隠れていて、たまにそれがどーーーっと広がってくる。そうなると、苦しくなって、不安に押しつぶされそうになる。家族に愚痴れるわけはなく。同じく駐在のママたちに愚痴れるかといえばそうでもなく、日本の友達にもそれは通じない。
うまくいけば比較的すぐに脱することができるけど、そうでないとひきずって、私の場合、引きこもってしまう。実際に引きこもれるわけじゃないので、精神的に。うまく言えないけど。こうして浮き沈みを繰り返し、やり過ごしながら3年過ぎた。
日頃の私を知っている人は、私がこういう風に思い悩んで過ごす日々があるとは想像できないかもしれない。

とこんなことをつらつらと書くいうことは、最近やや落ち気味だということか・・・。