GO WEST

4年の海外生活を経て夏に帰国。毎日のこと、気ままな雑記 

ここはニッポン 14日間の自宅待機生活

4年ぶりに日本に戻ってきた。

一時帰国もしているので、実際は1年ぶりなんだけど、「生活する」という観点で見れば、4年ぶりということ。

 

まず初めに、日本政府から、14日間の自宅待機を要請されているけど、決して外に出てはいけないわけではない。「不要不急の外出は控えてで」であって、「生活に必要な用事での外出はマスク着用で公共交通機関を使わないで、OK」なのである。

それでもね、自宅に戻る我が家としては、「本日、本県での陽性者、三名、海外帰国者」なんてなったら怖いし、「あそこんち、海外帰国者なのに出歩いてたわ」なんてことになってたらそれも嫌だし、なんか外に出る、人に会うことに対して、とても恐怖を覚えるというか、気を使うんだ。ほんと小心者だ。悪いことしてないなら堂々としてればいいのに。

で、我が家は極力、外に出ないで14日間乗り切ろうと決意して来た。

 

人に貸していたこともあったけど、長いこと空き家だった我が家。

家具という家具もなく、エアコンやキッチンのビルトインの設備くらいしかなかった。で、私たちが家に入る直前に、先に帰国して現在一人暮らし中の長男が残留家具の搬入だの電気水道の開通などなどをしてくれてたので、まあ、どうにか過ごせるテイではあったけど。残留家具といっても大したものはなく、あって助かったものはヤカンと電子レンジ、食器少々。そのほかの台所用品はないに等しい。

 

ということで、成田から自宅に入ったその夜はカップ麺(長男が置いててくれた)をすすり、スーツケースに突っ込んできた寝袋を引っ張り出して埃っぽい床で寝た。ホテルだったら少なくとも柔らかいベッドがあるのにな、なんて思いながら。

そして朝ごはんはこれまたスーツケースに突っ込んできたクッキーと、近所の自販機で買ったお茶で簡単に済ませる。外に出ないという決意もあっけなく帰国翌日ですでに破られてしまったけど、朝の5時すぎに近所の自販機に行くくらい許されるだろう。

時差ぼけもあって、私も息子たちも、朝の5時には寝続ける努力が「もう無理」になり、仕方なく起きる。夏の日本の朝5時なんて、すっかり明るいしさ。

 

我が家が自宅に着いて、まず第一にやった作業は、Wi-Fiと新しいスマホのセットアップ。これらの機器類も長男が事前に受け取り、家に置いといてくれたもの。いやー、引っ越しして真っ先にやらなきゃならない作業が通信機器のセットアップだなんて、我が家も随分とハイカラになったものだ。アナログ人間だったのに。

 

スマホとパソコンが使えるようになったら、次々と連絡、報告事項を片付け、ネットで生活に必要なものの発注作業。暮らすってもの入りね、なんていうキキ(魔女の宅急便)のセリフが頭をよぎる。

ネットスーパー様のおかげで、調理器具がなくてもほぼ食べられる状態の食料品が家に届くし、アマゾン様も早ければ翌日には物が届く。もうこれで本当に家から出ないで14日間過ごせるんじゃなかろうか、という気さえしてくる。

 荷物の受け取りがサインレスな配達業者も増えて、便利だし。

 

そして、掃除道具がそろうにつれて、家の掃除にも着手。

しばらく空き家だった我が家は見慣れた間取りなのに、なんだかさびれて、すすけて見えて、よそよそしい感じになっていた。そして実際汚れてた。

家中の天井から床までを大掃除。雨が降ってなければ庭に伸び放題の雑草も刈り取る。すっかり荒れた我が家、雑巾はみるみる黒くなり、庭には刈った雑草たちが山となる。ゴミ袋を追加で買わなきゃ。

 

結局、この14日間全く外に出ないというのは無理で、銀行に行く用事があったり、コンビニでコピーを取らなきゃなんなかったり、時々は外出した。それでも日々あれやこれやと家のメンテナンスをしつつ、14日間は過ぎてみればあっという間。ふかふかのベッドがあるきれいなホテルで14日間もいいけど、自分ちで何かしらやることがあって忙しくしていられるのもいいかもしれない、なんて思ったりして。

 

でもま、早くスーパーに買い物に行きたいよ。

うずうず。