GO WEST

4年の海外生活を経て夏に帰国。毎日のこと、気ままな雑記 

お弁当箱の自由度 その②。衝撃だったカレー弁当。

みんなが大好きカレー。
冷蔵庫の残り野菜を入れ、お肉が少々少な目でも、カレーとなれば子供も喜び、どんどん食べる、
主婦にとってこの上なく便利なメニュー、カレー。
余れば翌日も食べるし、お弁当にカレーもありでしょう。

でも「お弁当にカレー」は会社で電子レンジが使えるオットのみにしてる。
カレーそのものをお弁当箱に入れることにはちょっと抵抗があるのだ。
理由は、水平に運べない子供の場合、液漏れしてしまう。カレーが故に始末が悪い。
冷たいカレーは脂が固まって口の中でザラつく。

子供が幼稚園の頃はお弁当用のパウチのお子様カレーを添えたことは何度かあるものの、頻繁ではない。


30年も前のこと。
ええ、また思い出話でごめん。

中学は給食だったけど、時々お弁当の日があった。
そんなあるお弁当の日。
一人の男子生徒がカレーを持ってきた。

ごはんとおかずを別に入れる、保温のお弁当セットじゃなく、
アルミ製の、深い、デカいお弁当箱の半分にご飯、仕切りがあって、もう片方にカレー。
彼は中仕切りをそーっと外して、ご飯とカレーを合体させ、カレーライスにして食べていた。

ちょっと衝撃じゃない?
見た目もすごかったけど、このダイナミックさったら。
30年前よ?
お弁当っていったら、汁気は少な目のおかずが良い、くらい中学生の私でも知ってたよ。
実際に汁がこぼれてノートにシミがついたり、
いろんな汁がご飯に滲みちゃって何の味だか分かんなかったりしたからね。
彼の弁当は、そんなタブーをどーんと打ち破ったお弁当だったのだ。

あの時ショックを受けたのは私だけではないはずだ。
だって、他の生徒もどよめいたのを覚えているから。

聞くと、お母さんは看護婦さんで、その日は忙しかったらしい。
息子のお弁当に知恵を絞ったのだろう。
必要は発明の母なり。言い過ぎ?

教室に広がるカレーの香り。
忘れられない。

カレー弁当やってみようかな。
息子たちからはどんな反応が返ってくるんだろう。