納豆は食卓の強い味方
日本にいたころは冷蔵庫のレギュラー選手の納豆。アメリカではえらく高価である。
3パック入り99円以下でしか買ったことない納豆がここでは3倍の値段がする。5人家族で毎日一人1パック食べられると結構な額になる。
そこまでして食べたい欲求は自分にはないかもと、納豆は買わないことにしていたら、半年もたったころだろうか、ふと夫がつぶやいた。「最近納豆食べてないね」
どうやら夫は納豆が食べたかったらしい。
しかし先述の通り、どうにも買う気になれない。
ではでは、作ってみよか、ということになり。調べてみたら海外で納豆を作っている人、結構いる。もちろん身の周りにも納豆を作っている日本人がいる。
友人は、どこそこの農場のオーガニックの大豆で、納豆菌はどこどこからのお取り寄せで、とこだわりの高級納豆を作っている。
さぞおいしかろう。きっとその美味しさを知ってしまったら後戻りはできないに違いない。
しかし、私の目的は高級納豆を作ることではなく、節約のためである。
とりあえず、お店から納豆のパックを買ってきて、乾燥大豆を買い、「市販の納豆を増殖させる」系の作成方法をとっている。納豆菌は熱や乾燥に強く、多少雑に扱っても死なないので、消毒は気楽に、ウォッカで容器を拭き、熱湯を器具にかけ流すだけ。ふかした大豆に市販の納豆を混ぜ、一日保温するだけ。
小粒の大豆は売っていないので、うちで作る納豆は大粒納豆。でも私はもともと大粒納豆が好きなので、ちょうど良い。大粒の納豆をモクモクとかみしめながら食べるのは実においしい。
納豆は食卓の強い味方。おかずが寂しくても納豆を添えると、なんだか品数が増えた感じになって、良い。さらに、キムチやノリを食卓に出せば、もうおかずはソーセージ炒めただけで十分じゃん、という感じになる。
餃子を作ってて、皮が余ったら、納豆を包んでしまう。ロシアンルーレットのようになってこれも楽しい。
ありがとう納豆さん。