英検に思ふ 子供編
ある日の小学生(低学年)の会話。
Aちゃん:「今度英検3級受けるんだ〜」
Bちゃん:「3級なんて簡単だよ」
Cちゃん:「そうそう、大丈夫だよ」
きっとAちゃんは渡米してまだ日が浅い。B、Cちゃんは数年滞在してる。
さらにB、Cちゃんは、それ以上の級を持ってるか、狙ってる。
この会話、日本にいる頃に聞いてたら、「何この子達っ!レベル高っ!」ってビックリしたかも。でもその一方で、アメリカにいるなら英語ペラペラなんでしょ?英検取れて当たり前でしょう、て思ったかも。
確かに、ここでは小学生が2級合格なんてザラだ。
準1、1級ともなるとさすがに難しいだろうが、いなくはない。すごいことだけど珍しくはない、って感じ。
いくらアメリカにいても、英語がぺらぺらでも、準備なくして英検は無理じゃないかと思う。ましてや、2級以上ともなると、試験内容のレベルが高校生大学生レベルなので、小学生ではとても難しいのに違いない、と思いたい。まず英語を日本語に訳しても、その日本語の意味がわからないと思う。男女平等とか、労働環境がどうのとか、環境保全とか、そういった類。
でも受かる子は受かる。普通にいっぱいいる。
皆しっかり勉強しているに違いない。
やっぱりそれはすごいわ〜。
さて、やってきましたニューヨーク。
中学生の息子は、2級と準1級に挑戦する。
我が家では英検のための家庭教師はつけていない。英検よりも現地での活動に力を入れていたというのもある。こういうと聞こえはいいけど、要するに、本人は勉強するのが好きじゃなかったのと、親としても無理やり英検用の勉強をさせるのが面倒だったというだけだ。ニューヨーク遠いし。
それなのに、いや、だから、特に英検用の勉強というのはせず、事前にちょっと過去問をやったくらい。他の受験者と違い、待ち時間に単語集なぞ読んだりしない。そもそも単語集も問題集も家に置きっぱなしである。ハナから受かる気なし。
オハイオからニューヨークまではるばる9時間もかけて来てるのに!などと言っちゃいけない。そもそも、親が連れてきてるだけなのだ。本人は「無理だって」ってさんざん言ってるのに。
2級と準1級。何が違うかというと、トピックの内容と単語のレベルかなと。
2級の内容は中学生の息子には妥当、というか、準備しさえすればできるのではないかという印象である。 息子も過去問をやってみて、2級は大丈夫な気がするけど、準1級は受かる気がしない、んだそうだ。
文章にレベルも何もあるものかと思って、大人の意地を見せてやるといわんばかりに、問題を読んでみたらやっぱり準1級の英文は格段に難しかった。頭がしゅわしゅわしてきて、途中で読むの諦めるくらい。
そして、準1級は見事に不合格、2級は一次通過。よって二次面接である。
さて、二次試験はニューヨークのお隣、ニュージャージー州のホテルが会場である。
二次面接の受験会場に案内される行列の中で、息子は肩から上がぽこんととびぬけて大きく、目立つ。息子の前後は明らかに小学生。「息子よ、がんばりたまえー」というよりかは「わー!あの子何年生だろう!すご~」と、小さな子たちに目が行っちゃう。
面接の質問内容はサプリメントを一般のスーパーなどで買うことについて、どう思うかみたいな内容。上の息子の時は、長期休暇に海外旅行する日本人が増えたことについてどう思うか、みたいな質問だった。どちらの質問も、息子らには日ごろ興味がない分野なので、日本語でも答えにくいだろう。
うわー!興味ねー!とは言ってられないから、どうにか何かしゃべってきたとのこと。
なにはともあれ、私は英検を持ってないので、偉そうなことはなに一つ言えない。
お疲れさまでした。
さて、結果はいかに。