青ジソ畑
2年前に、本帰国になった友達がいろいろ荷物を片付けているところにお邪魔した。その庭に、ひっそりと青ジソが育っていた。真夏だったから、種を手に入れることができなかったので、ダメもとで根っこごと引っこ抜いて株をいくつか譲ってもらった。
さっそく植えた。
その年は時季外れの植え替えで順応するのに時間がかかったようで、使うには忍びない弱弱しさだったけど、秋には無事に種を付けた。これでもうばっちり!
もともと、家庭菜園はへったくそで、トマトもキュウリもゴーヤも、ナスもパプリカも、ハツカダイコンも、ことごとく敗北。実家が農家なのに、どういうことだ。
実家の父は我が家に訪れるたびに、私の畑に憐みの視線を送る。
そして、こんなちっさい畑しないで、家に野菜取りに来た方が早いよ、とのたまう。
そんな残念な私の畑でも、シソ、ニラ、アサツキだけは毎年生き生きと育ち、楽しめる貴重な野菜だった。いつの日か、野菜栽培は諦め、シソ畑と化す。
そんな畑、アメリカでも繰り返すのか・・・?
翌年に貴重なシソの種をまき、放置すること、いや待つこと数週間、数か月、
シソがたわわに?びっくりなほど増え、ひと夏中とても重宝した。まさにシソ畑。
さらにシソ栽培2年目の今年もたくさん芽を出し、すくすくと育っている。
なぜここに生える?という場所にも進出してくる逞しいシソ。
我が家のシソは以下のように消費される。
刻んで塩コショウで鶏肉と炒める。⇒簡単料理なのに、うけが良い。
薬味にする。⇒これを好むのは私だけ。
しそ巻きを作る。⇒作る手間と労力に応じた人気ぶりだが、速攻でなくなる。
塩漬けを作る。⇒これも私だけ楽しい。
BBQの時に肉を巻く。⇒これも私だけ。
今年は大葉味噌を作ってみたい。⇒多分、皆も好きではないかと予想する。
去年、しその大量消費作戦でチヂミを作ったら思いの外美味しくてびっくりした。
やっぱり日本の夏の味だねぇ。しみじみ。
幸せ。
茗荷があったらもっと幸せ。