野球少年の母になると。
息子たちは日本にいるときはスポ少で野球を、
アメリカに来てからは学校の野球部と地元のトラベルチームで野球をしている。
アメリカには軟式野球というものがないそうなので、
アメリカで野球というと硬式野球ということになる。
ともあれ、古今東西問わず、野球ママは何かと忙しい。
学校の野球のシーズンは2月末にトライアウトがあって、実際の活動は3月から5月。
トラベルチームのシーズンは前年の夏にトライアウトがあって冬からちらほらと練習が入り、学校の野球シーズン中はお休みして、本格活動は5月から7月。短い!
学校の野球部は学校の活動なので、試合に行くのにスクールバスで行く。私は試合後に学校に迎えに行くだけなので、とても楽でよい。学校の野球部大好き。
ミドルの子供たちは、その日の授業が終わったら、カフェテリアで軽食を食べ、バスに乗って試合会場へ向かう。この軽食、チームミール、ミール、プレゲームミールなどと呼ばれ、保護者が担当して提供する。その日によって、ピザ、ベーグル、バーガー、チキン、サブ、+チップスや果物、飲み物などなど、用意するお母さんの予算と見栄と利便性によって変わるのだと思う。
私はいつもピザと水とチップスにする。可もなく不可もなく、子供たちは皆ピザが好きであるという私の持論をそのまま適応させたメニューで、ヘルシーさは微塵もない。
一度フルーツを切って持っていったが、そのまま余って持ち帰る羽目になり、ヘルシーさは無用と判断したのだ。
ミールは予算が部で組まれてて、お当番が何か準備して精算してお金が戻ってくるの?と考えがちだけど、これは戻ってこない。「子供たちのための寄付」なのだ。
結構な額になるよ、これって。何度も担当してくれる人もいて、感謝している。
初めこそ、ミールの存在に大感激だった息子も、だんだんと贅沢になり
「今日のミールはちょっとしょぼかった」
などど抜かすようになるのである。
うって変わってハイスクールの野球部はミールがない。それぞれが自分で軽食を準備して、移動中に食べる。
なんということだ。ミドルより体も大きく、試合時間も長く、移動時間も長い彼らにミールがないなんて。彼らこそ必要だろうと思いつつも、仕事が一つ減ってちょっと胸を撫で下ろす。
隣のハイスクールの野球部にいる日本人ママさんに聞いた時は、その野球部ではミール当番があり、子供一人当たりバーガー2個、水1本、ゲーターレード1本、チップス1袋、お菓子、フルーツなどと豪華なミール内容が指定されていて、大人2名で担当にあたると言っていた。それを聞くと、うちはとりあえず息子の分だけ準備すればいいので、それは楽であるとやっぱり胸を撫で下ろす。学校によっていろいろ違っているので、聞くとなるほどと思ったり、面白かったり、驚いたり。
ともあれ、ハイスクールの次男はミドルの三男に対し、
「いいなぁ、ミールがあって・・・」とつぶやきながら、
私が作ったおにぎりやサンドイッチを持っていくのである。
食べたくないなら持っていかんでいいけど。
ハイスクールは楽かというとそうでもない。いや、楽かな。
ミール当番はなくても、コンセッションスタンド(売店)お当番がある。
ホームゲームの際に小さいスタンドを開けて、ホットドッグや、お菓子、飲み物などを
「いらっしゃいませー」と売るのだ。
Hi! What can I get for you? というと、お客さんは欲しい商品を目で追いながら「えーと、アレとぉ、コレ・・・下さい」みたいな感じでシンプル。
商品名を言ってくれるので、わかりやすい!
毎年、おしゃべりに花が咲かないので、相方さんには申し訳ない気持ちになるけれども、私なりに頑張ってお客さん対応してる。案外できるもんである。
もちろん初めてやるときは、もうドキドキで前夜は眠れなかったけど。
これから夕飯の支度をし、三男を試合に連れていかなければならないので、
今日のところはここまでにしようっと。
今はトラベルチームの活動シーズン真っただ中。夕方だけは怒涛の忙しさ。