GO WEST

4年の海外生活を経て夏に帰国。毎日のこと、気ままな雑記 

卒業式はドライブスルーで

今年度の卒業式は、年間予定表では5月24日だった。

 

例年、近くの大学の大きなスタジアムを借りて、市内3つの高校の卒業証書授与式が時間差で行われる。アメリカは義務教育が高校までだから、高校の卒業式は義務教育の終わりという意味もあり、大学進学などで家を離れる子もたくさんいることもあり、18歳は成人という意味もあるかどうかは知らないけど、小学校中学校のセレモニーとは雲泥の、とにかく盛大である。

盛大というのはなんか語弊があるかしら?

いやね、小学校中学校の「はい、おつー!じゃ、次でまた頑張ってね!」みたいなカラリ、サラリとしたものじゃなくて、もっとこう、なんというか。。。盛大、壮大、荘厳な感じなのである。ちなみに私の日本の卒業式は、静謐、厳か、というイメージ。

 

偉い人のお話や生徒会会長の話、成績優秀者の表彰やら、そういったのは日本のと同じようにあるんだけど、アメリカの学校に校歌なんてないしね。で、人の話を静かに聞くということもなく、割とざわざわした感じ。家族を見つけて手を振ったりする子もいるしね。

パフォーマンスの部では、卒業生でバンド演奏したり、歌を歌ったり、うちの高校では校長先生がギター演奏をするのが恒例。休憩時間にアリーナを出れば、スタンドが開いてて、ホットドッグとかジュースとか買えるので、家族はそれを食べながらお話を聞いてたりできる。あ、それと、軍に入隊することが決まってる卒業生を式の開始直後に名前を呼んで、皆で拍手をするというのはアメリカっぽいな、と思ったりもする。

ま、とにかく、今年はそれができない。

 

コロナで休校となった後、一旦、卒業式は中止となり、その後7月末に延期と発表され、やっぱりそれもダメになり、最終的にカレンダーの日程で、なおかつそれぞれの学校でドライブスルー形式での卒業証書の授与式を行うことになった。校舎は依然として立ち入り禁止なのである。

 

まずは土曜日に偉い人や何やらのスピーチなどなどが動画で配信された。

その途中には学校のバンドの演奏が、合唱が流れた。なんていうの?オンラインで一人一人で演奏して音を合わせるやつ。そして、恒例の校長先生のギター演奏と共に、シニアの科目を受け持ってた先生たちによる歌が流れ、とても素敵なセレモニー動画だった。

 

その翌日は、卒業証書の授与式。名前順に来校時間を指定され、車で卒業生を学校に連れていき、校内(屋外の敷地内)をぐるりと回って証書を受け取るドライブスルー方式での卒業証書授与式。これも動画で配信。

各家庭車一台といわれているのに、2台で親戚一同を乗り合わせてくる家族がいたり、車のサイズはテントに入る大きさと指定されてるにもかかわらずRVでやってきたり、様々で。

 

でも、学校側がいろいろ工夫してくれて、いい卒業式ができた。

例年の大きな会場よりも、ドライブスルーの方が、息子がまじかに見られるし、写真も撮りやすいので良かったなーなんて思っている。(知らない子の授与式見てもつまんないからそういうの見なくていいし。)

ただ、お世話になった先生や、仲良しの友達と記念写真が撮れなかったのは、ちょっと残念。

 

というわけで、我が家は次男が卒業生。おめでとー!


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卒業記念品?は、学校のロゴ入りマスク。

息子曰く、「俺でも作れそうだな」だって。